溝入敬三コントラバス劇場

薪ストーブ

 備後地方、芦田川の上流、西側、芦田町上有地461番地というところに「SPACE461」なる喫茶店がある。そのはずだが、と、うろうろ運転していたら、右手に、コントラバスの看板が飛び込んで来た。面白いものですね、僕には、自分の楽器は、銀座の大きな広告塔よりも目立って見えますから。そこが目指す「SPACE461」。後で伺ったら、ついさっき、イラストレーターの大沢純子さんが、今夜のコンサートのために作って、持って来てくれたとのこと。彼女とは、CD『猫に小判』のイラストをお願いした縁。
 ドアを開けると、ぽかぽかと暖かい和みの空間。それもそのはず、薪ストーブに火が入っている。特注だそう。木の燃える香ばしい香りと、じわっとしみ込む暖かさは、良いものです。子供の頃、お風呂を薪でわかしたこと、そして、米国サンディエゴのアパートにあった暖炉なども、よみがえってまいります。これでは、ご主人が入れてくれるコーヒーの香りと相まって、労働意欲は無くなってまいりますね。コーヒー美味しかったですよ。
 そうはいってもと、大量の楽器や機材を搬入、セッテイングし始めると、流れる汗に驚きました。ぼたぼたの、びしょびしょ。ご主人も奥様も気を使って、ドアを開け放しにしてくれたりするのですが、壁も、床も、椅子もテーブルも、あたし達人間も一旦暖まると、なかなか冷めません。薪ストーブは、芯から暖めてくれるのです。
 さて、その夜は、いったいどこから、こんなにという程、続々とお客様が押し掛けて下さり、満員! 中国地方の山間部、外は深々と冷えていましたが、中は熱気でムンムン、空間も心も温かく盛り上がったのでした。
 そうそう、大事な音ですが、とても良く響きました。木の床にコントラバスの低音も相性良く共鳴し、言葉の方もマイクが必要ありません。由美子さんの、オーボエ族三種+篳篥(ひちりき)も、美しく鳴っておりました。
 あー面白かった。大汗は、かいたけど。本番の時もまだ余熱が残っていまして、照明も熱いから、真夏のように衣装はびしょびしょ、眼鏡は曇るし、濡れるし、床や楽器にまで汗がしたたりましたが。オーナーの平田さんご夫婦、調律の草田さん、暖かい薪ストーブとお客様ありがとうございました。
[PR]
by Keizo-MIZOIRI | 2007-11-24 13:38 | 演奏予定
<< 『おいしい鱒料理』 『半年後のトロンボーン』 >>



コントラバス、音楽、その周辺のことなど
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧