溝入敬三コントラバス劇場

あかせがわげんぺい【赤瀬川原平】

 尾辻克彦ともおっしゃる。今でこそ「老人力」「ライカ同盟」とか軽い文も書いていらっしゃるので、大衆作家かカメラ雑誌専門のライターに見えるが、実は芥川賞作家であられ、昔は前衛芸術バリバリで、恐い活動家のイメ−ジがございました。伝説のハイレッドセンタ−なんかで白衣を着ての路上ハプニング。とっても怪しげでした。或は千円札裁判。これは詩人の滝口修造さん達と連日シリアスなニュースに登場し、表現の自由とは、芸術とは、と大きな問題を世間に投げかけておりました。
 私は20数年前、東京都小平市の、古い米軍ハウスに住んでいたことがあります。20畳のダイニングキッチンと3ベッドルーム、六畳はあったろうバスルーム、天井も高い。実はボロボロの木造平屋でしたが。回りには、居心地の良い雑木林、(或る日突然伐採されて、どこにでもある公園になったが)、多摩川上水も流れ、よくひとりで散歩したものです。
 そして或る日、私は、近所の豆腐屋の店先で、なんと、豆腐を買う赤瀬川原平を目撃したのでした。自転車に乗っていらっしゃいました。
 ロ−トレアモンが「シュ−ルレアリズムとは、手術台の上でコウモリ傘とミシンが出会うことだ」と言ったのは有名であるが、私は「赤瀬川原平」「自転車」「豆腐」の遭遇に、これこそシュ−ルレアリズムだと思ったのでした。
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by Keizo-MIZOIRI | 2007-10-15 11:36 | 想い出
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