溝入敬三コントラバス劇場

すいぎゅう【水牛】 

沖縄の若いコントラバスの子たちとドライブしていた。那覇のメインストリート、国際通りのホテルまで迎えに来てもらい、そこから沖縄市を越え、具志川市(現在は、うるま市)を越え、はるばる、金武(きん)に向かう途中。もうこのあたりは「ヤンバル」に分類されるから、沖縄の前人未踏のチベットと言ってよい。文明から隔絶されたこのあたりでは、飼い猫はイリオモテヤマネコだし、ヤンバルクイナのフライドチキンがご馳走だ。そんなことはないが、那覇の都会からは想像できないほど、のどかな景色である。
 海を見下ろしながら、ゆるやかな山路を下っていたら、向こうから三日月型の角をした水牛が牛車を引いて登ってきた。牛車には、芭蕉で編んだ簔傘を被ったオジイとオバアがニコニコ笑いながら乗っている。私のみならずウチナンチューの学生も、嘘でしょうと、目が点になった。ここはどこの国やら、いつの時代やら。カメラを持って行かなかったことをかなり悔やんだ。そしてそれから30分程走ったら、やっと、基地のフェンスが幅をきかし、米軍放出品の店が並び、タコライス屋もある、そりゃあそうさタコライス発祥の地、金武に到着したのだった。
 後日、那覇でタクシーの運転手に、沖縄の水牛はたくましいですね?と話しかけたら、「あれは八重山ね、本島にはいないさー」という返事だったので、あえて反論しなかったけど、沖縄は、どこでも同じ時間が流れているわけではないらしい。
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by Keizo-MIZOIRI | 2007-10-06 16:38 | 想い出
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