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溝入敬三コントラバス劇場

ペギー葉山さん追悼番組

 今週のFM溝入敬三の音楽定食は、5月12日金曜夜7時半です。今回は、4月12日に83歳でお亡くなりになった歌手のペギー葉山さんを月遅れで追悼する番組です。
 ペギー葉山さんは青山学院に通われましたが、その2年先輩平岡精二作詞作曲の『学生時代』から。 
「蔦のからまる チャペルで 祈りを捧げた日」これは、青山キャンパスのベリーホール内「チャールズ・オスカー・ミラー記念礼拝堂」のことだそうです。
①『学生時代』(1964年)
 進駐軍のアイドルよろしくキャンプで歌ったりしていたが、ペギー葉山の名が一躍、全国に知れわたったのは1959年の『南国土佐を後にして』。「もとは高知の鯨部隊と呼ばれた兵隊さんが、露営をしながら故郷をしのんで歌った歌なんです。私の『南国土佐』は♪都へ来てから幾歳(いくとせ)ぞなんですが、兵隊さんたちは♪北支(中国北部)へ来てからとか、中支(中国中部)へ来てからと歌いました。私にとっては平和を祈る歌でもあるんです」
 武政 英策(たけまさ えいさく)原曲は、中国大陸中部に出兵した陸軍朝倉歩兵236連隊(鯨部隊)内で自然発生的に生まれ、歌われていた曲とされる。後半部に土佐民謡「よさこい節」。武政は原曲を採譜、整理、改編しており、原曲の歌詞にあった「中支」「露営」といった、戦時下を連想させる言葉を、集団就職の若者をイメージさせる言葉に置き換えた。
②『南国土佐を後にして』(1959年)
 2013年インタヴュー「歌手生活が60年を超え、もうすぐ傘寿になります。芸能界でも戦争を体験した人は少なくなりました。首相の安倍さんが憲法のことをいろいろ言ってらっしゃるけれど、いま政治をハンドル(かじ取り)している方々は戦争体験がないでしょ。それが私は心配ですね。戦争は絶対にだめ、ずっと放棄したい。育っていく子どもたちに二度と経験させてほしくないです」
 『南国土佐』がヒットした翌年、ニューヨーク・ブロードウェーで反戦ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』をみて、マリアとトラップ家の子供たちが歌う『ドレミのうた』に感動。その夜、ホテルで日本語の詞を考えた。
「すぐ頭に浮かんだのがドーナツよ。ひもじかったころ、食べたいものを描いていたの。砂糖のいっぱいかかったお母さん手づくりのドーナツ!」。歌詞の著作権は放棄している。
③『ドレミの歌』
 そして少しクラシック音楽を挟みます。オトマール・スイトナー指揮、ベルリン・シュターツカペレ。
④シューマン交響曲第1番『春の交響曲 第2楽章』
 やはりジャズっぽい曲も聞かなくちゃと、平岡精二作詞作曲
⑤『爪』
 この『爪』アレンジ、最後の部分にクラリネットで『メモリーズ・オブ・ユー』が出てくるんです。ベニー・グッドマンみたいに。でもあえて、チャールス・ミンガス「イースト・コースティング」より。ペギー葉山さんの思い出に。
⑥ミンガス『メモリーズ・オブ・ユー』
 レディオBINGO FM77.7MHz 金曜19:30~20:00『溝入敬三の音楽定食』、インターネットでは、レディオBINGOホームページから「サイマルラジオ」をクリックして頂ければ世界中どこでも聞くことができます。アシスタントは、いじいじと爪なんか噛まない大戸綾加さん。
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by Keizo-MIZOIRI | 2017-05-10 16:30 | NEWZ
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by Keizo-MIZOIRI